関節リウマチの治療薬
レミケード

監修:埼玉医科大学 副学長 慶應義塾大学 名誉教授 
竹内 勤 先生

レミケード治療の進め方

レミケード治療を開始する前の確認事項

最初に、以下の項目に当てはまる方は、医師にお知らせください。◯関節リウマチ以外の病気にかかっている ◯現在、服用中のお薬がある ◯アレルギーを持っている ◯これまでに生物学的製剤の治療を受けたことがある ◯ワクチン接種の予定がある ◯現在、咳やのどの痛み、熱などの症状がある ◯現在、妊娠中または授乳中である ◯次の病気にかかったことがある・・・結核・うっ血性心不全・重篤な血液疾患・肝炎(特にB型肝炎)・感染症(敗血症、肺炎など)・悪性腫瘍・脱髄疾患(多発性硬化症など)

レミケード治療を安全に
受けていただくための検査

レミケードは、細菌やウイルスなどから身体を守る「免疫」に働きかける薬です。
そのため、レミケード治療を始めると、感染症にかかりやすくなったり、身体の中でおとなしくしていた細菌やウイルスが活動を始める可能性があります。
こうしたことを防ぐために、治療を始める前に下記のような検査を行います。

  1. 問診
  2. ツベルクリン反応検査/インターフェロン-γ遊離試験
  3. 胸部X線検査
  4. 血液検査(白血球数、リンパ球数、β-Dグルカン、肝炎ウイルス など)

レミケード治療を始めた後も、副作用の早期発見のために、定期的に胸部X線検査などを行います。

レミケード治療スタート

(図)治療の進め方・・・点滴中は血圧や体温などを測り、副作用が出ていないかをチェックします。リラックスして、治療を受けてください。

  • レミケードは、医療機関で点滴によって投与します。
  • 点滴は、2時間以上かけて行います。
  • 投与は、体重1kgあたり3mgの投与量からスタートします。
  • 2回目の点滴は最初の点滴の2週間後に、3回目の点滴はその4週間後(最初の点滴の6週間後)に行います。
  • レミケード治療を受けている期間は、メトトレキサートも服用します。

症状に合わせて、投与量や投与間隔を
調整しながら治療を継続

(図)治療の進め方・・・8週〜4週ごとに点滴を続けます。

  • 4回目の投与以降は、患者さんの症状に合った投与量や投与間隔に調節し、治療を続けます。
  • 2時間以上かけた点滴で異常がない方は、4回目以降、点滴時間を短くすることができます。

4回目以降は、症状に合わせて、投与量や投与間隔を調節します。投与量:体重1kgあたり3mg〜10mgで調節します。投与間隔:8〜4週で調節することができます。※投与間隔を8週より短くしたときのレミケードの最大投与量は、体重1kgあたり6mgまで。

レミケード治療を受けているときの注意事項

「いつもと違う」「何かおかしい」と少しでも感じたら、すぐに主治医に連絡してください。特に、次のような症状には注意しましょう。◯風邪っぽい(寒気がする・熱がある・咳が出る・痰が出る・のどが痛いなど) ◯息切れがする、胸が痛い ◯疲れやすい、だるさを感じる ◯発疹が出る ◯皮膚に痒みがある ◯口内炎ができる

弊社製品をご使用、
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