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関節リウマチの炎症と骨の破壊

 

炎症と骨の破壊に深く関わる蛋白質、TNFα

拡大画像を見る 関節リウマチは、関節の腫れや痛みという炎症としての顔と、関節の骨破壊という二つの顔を持っています。炎症が長く続いて、骨が壊れるのは、炎症によって普段は血管の中にあるいろいろな細胞や蛋白質が関節滑膜にしみ出るためです。しみ出た細胞や蛋白質を患者さんは、関節が腫れたと感じます。その細胞は、いろいろな蛋白質を新たに作り、細胞の外に出し、そのなかに痛みをおこしたり、熱をだしたり、骨を壊したりする悪い蛋白質が含まれています。多くの蛋白質の中で、関節リウマチに最も関係が深く、悪い蛋白質が、TNFα(ティー・エヌ・エフ・アルファ)です(図1)。この蛋白質が、患者さんの体や関節の中にたくさんあります。
 
 

骨を溶かす破骨細胞の働きを助けるTNFα

拡大画像を見る ただし、TNFαが直接炎症をおこしたり、骨を壊すのではありません。体のなかで骨を壊すことができるのは破骨細胞だけです。通常は破骨細胞と骨を造る細胞(骨芽細胞)はバランスがとれています。しかし、関節リウマチでは、図2のように破骨細胞がまさっています。この破骨細胞の働きに助っ人として働くものがTNFαです。
 
 

破骨細胞による骨の破壊

関節リウマチ患者さんの破骨細胞を薄い骨片の上に置いておくと、骨はえぐられてきます。これが骨破壊です。
関節リウマチでは、TNFαが破骨細胞に働き、タコの足のような突起を出させて骨を密着し、骨を溶かしやすくします。
 
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